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クラスメイトを出し抜いても無意味!な理由

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ご訪問ありがとうございます^^
前回に引き続き、教員時代にすごくすご~く言いたかったことです。
今回は、保護者の皆さまと若手教員の皆さまに向けての記事です。

前回、自分の子には一番になってほしいものだ、という内容の記事を書きました。
その願望自体は悪いことではないのですが、結果を重視しすぎると良くないという理由を上げました。
今回は、「一番になってほしい」という親の気持ちが高じすぎて、クラスメイトを出し抜いてほしいとまで思っている場合のお話です(そんな方はいませんかね^^; )。
一番になってほしいという気持ちになること自体は、親として自然なことなのかもしれません^^
その気持ちを全否定するわけではありませんので悪しからず!
親がその気持ちに流されてしまった場合の、子どもの不利益について述べます。

クラスの雰囲気、その正体とは・・・

kyousitu.jpg Anders Ruff Custom Designs
高校生用の全国模試で、教員用にクラス分析をしてくれるものがあります。
これを知ってしまうと、自分の子だけ~という行動がいかに無意味かが分かります(゚д゚)

次のグラフを見てみてください。

グラフ1 
縦軸が成績、横軸が勉強時間となっています。
厳密には違う言い方をしていたと思いますが、だいたいこんな意味の言葉でした(^^ゞ

模試の結果、クラスの全ての生徒がこのグラフの中に点として表されます。
下の図の①~④に分類されます。

グラフ2 
①・・・成績が良く、勉強時間がしっかり確保できているグループ
②・・・成績が悪いが、勉強時間がしっかり確保できているグループ
③・・・成績が良いが、勉強時間が少ないグループ
④・・・成績が悪く、勉強時間が少ないグループ

どんなクラスでも、①~④全てに生徒が分布しています。
④の生徒がいないクラスというのはほとんどありません。
クラスとしては、①の生徒が多いほど運営しやすくなります。
④の生徒は、まずは何とか②になるようにアプローチします。

問題は③の生徒です。
③の生徒は、そのまま放っておくと間違いなく④になります。
高校生では、勉強をさぼっては成績は維持できないのです。
③の子はもともと頭が良いので、おそらく中学生のうちは何もしなくても良い成績が取れていたのでしょう。
それと同じ感覚で高校生活をスタートさせているのですが、高校1年生の2学期以降は要注意の子たちとなります。

③の生徒に何も手を打たなかった場合、数か月後には④が増えることとなります。
④の子たちの、クラスにおける重力はものすごく大きいです(°_°)
ものすごい重さでぶら下がっています。
④が増えてくるにつれ、もともと①の端っこにいた子たちも引きずられて④に入ってきます。
この段階で、授業の雰囲気がかなり悪くなります。

よくクラスの雰囲気が良い悪いという言い方をしますが、その正体は④グループの増加です。
雰囲気という目に見えないものを、グラフで可視化されるのはありがたいです^^

雰囲気が悪くなる流れとしては、

 ③の子を放っておく
   ↓
 ④が増える
   ↓
 ①の一部が④に流れる
   ↓
 クラスの半数以上が授業についてこられない
   ↓
 授業が楽しくなくなる、居眠りする
   ↓
 クラス全体がだら~んとした感じになる

という感じです。

ちなみに、②の子たちがクラスに悪影響を及ぼすことは絶対にないです。
ただ、めちゃくちゃ勉強しているのに結果につながらず、本人がとてもしんどい思いをしているので、何とかしてあげたい子たちです。
この子たちは、入学当初からめいっぱい勉強していて、時間のマージンがない状態です。
だから、「頑張って」という声かけは無意味です。
すでにめっちゃ頑張っています(;_;)
根気よく、分からないところがなくなるまで付き合ってあげるしかないと思います。
教員はみんな、この子たちの頑張りが報われてほしいと思っています。

親の一言がクラスメイトを敵にする

hukigen.jpg Wesley Oostvogels
教員の皆さまには、以上をクラス運営の参考としていただければ嬉しいです^^
そして、保護者の皆さま。
保護者の皆さまには、考え方を変えてみていただきたいと思います。

成績上位のクラスメイトたち。
この子たちは、授業の雰囲気を良くしてくれます。
自分の子どもより成績の良い子たちに対しては、「いつか抜かしてほしい」ではなく「この子たちがいるからクラスの良い雰囲気が作られている」と思ってみてください♪

子ども同士が「ライバルを抜かしたい」「クラスの中で1番になりたい」と思って、切磋琢磨するのはとても良いことです。
でも、保護者が自分の子のクラスメイトをライバル視することはまずいです。
(ドラマなどではよく見かけますが、現実ではこのような保護者は少ないでしょうか^^;?)
なぜまずいかと言うと、子ども同士が足を引っ張り合う関係になってしまうからです。

「他の子に負けないように頑張りなさい」
このような声かけを親がするとどうなるでしょうか?

小中学生のうちほど親の影響量は絶大ですから、子どもは素直にクラスメイトに負けまいとするでしょう。
この瞬間から、クラスメイトは敵になってしまいます。
こういう考えになると、自分が解けた問題を他の子に教えてあげることは、敵に塩を送ることになりますから、知恵のある子はやりません。
これって、良い雰囲気のクラスとは言えませんよね。

一方、子どもたちが切磋琢磨している場合は、自分が解けた問題を他の子に解説してあげます。
難しい単語の覚えやすいゴロも教えあったりするでしょう。
より難しい問題に、みんなで挑戦していけます。
また、自分の得意な教科を教えてあげて、友達の得意な教科を教えてもらうこともあるでしょう。
他の子も伸びますが、本人も伸びます。
お互いにとても良い影響を与え合います。

子ども同士が仲良く、良い雰囲気を作るためには、保護者が他の子を敵と思わせてはいけないのです。
自分の子が伸びるはずだった力も、ギスギスしたクラスでは伸びないです。
何より、楽しくないクラスで1年2年を過ごさせるのは可哀そうですよね。
クラスメイトは、敵ではなく仲間
子どもたちがそう思って過ごせるように、親は接していきたいものです。

一見、特に問題のないセリフ。
「他の子に負けないように頑張りなさい」
この一言が、子どもにもたらす不利益について考えてみていただきたいです。
言い方やニュアンスの問題もありますので、一概に悪いとは言えないかもしれませんが、このような何気ない一言がもたらす影響について考えてもらうきっかけになれば嬉しいです(*^_^*)
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tag : 子育て

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プロフィール

ママみーさん

Author:ママみーさん
元国語科の教員です。
高校で教えていました。
古文や現代文が苦手な中高生さんの手助けになればと思い、ブログを始めてみました。
若手教員向けに失敗談や面白エピソードを大公開。
自分もついに母となったので、家庭教育としての読み聞かせの取り組みもご紹介します^^

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子育て 授業 絵本 ベビーサイン 言葉 助動詞 

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